夏を感じる瞬間
夏だなぁと思う瞬間は人それぞれだと思います。
・庭の芝生が青々としてきた瞬間
・梅雨の季節が終わり,青空に大きな入道雲がモクモクと浮かんでいるところを見た瞬間
・セミの鳴き声が聴こえた瞬間
・食後にキッチンから「スイカ食べる?」という声が聞こえた瞬間
・エアコンのリモコンの「冷房」を押した瞬間
・かき氷の旗(氷旗というらしい)を見かけた瞬間
・クールビズの営業マンがハンカチで汗を拭きながら歩いているところを見た瞬間
・夜,どこからかボーンという大きな花火の音が聞こえた瞬間
・Jsportsで今年のツール・ド・フランスの見どころ特集がやっていた瞬間
・そうめんが食べたくなった瞬間
……などなど。
ぼくの場合はというと,
「書店で夏の文庫フェアが始まっているのを見た瞬間」
が最も夏を感じる瞬間です。
・「新潮文庫の100冊」(新潮文庫)
・「ナツイチ」(集英社文庫)
・「カドフェス」(角川文庫)
先日行った書店ではこの3社の平積みコーナーが出来ていました。
各社それぞれで統一された帯の文庫本が大量に並んでいるのを見ると「あ〜夏だな〜」と思うわけです。
当然のことながら,先ほど挙げた例でも夏を感じるのですが,うれしい感情を伴って夏を感じるのは,夏の文庫フェアが始まった時なのです。
いつも利用している書店で夏の文庫フェアが始まったことを知ると,毎週末書店に行きます。
よく利用する書店は3店舗ほどありますが,週末にどこかの書店に行き,ゆっくりと平積みコーナーを眺めます。
そして,今年の1冊を決めます。
20代の半ば頃から時代小説以外の小説やエッセイなどを読む機会が減り,ビジネス書を読むことが増えましたが,夏休みだけはこの夏の文庫フェアで見つけた1冊を読むことにしています。
今年の1冊は『ヨーロッパ退屈日記』
今年選んだのは伊丹十三さん著『ヨーロッパ退屈日記』(新潮文庫)です。
伊丹十三さんとは,言わずと知れた名映画監督。『お葬式』や『マルサの女』といった作品が有名ですね。
『ヨーロッパ退屈日記』というエッセイ集は,伊丹十三さんが俳優,映画監督になる前のデザイナー時代,1965年に発表された作品だそうです。
書店でタイトルを見るまで,この作品のことは知りませんでしたが,「退屈日記」という語句に惹かれて読んでみようと思いました。
パラパラとページをめくって目次を読んでみると,「大英帝国の説得力」「ランドリーその他」「ロータス・エランのために」などなど,面白そうな見出しが並んでいます。全然,退屈ではなさそう。
今年のぼくの夏休みは8月11日から8月15日までと短いですが,その間に『ヨーロッパ退屈日記』を集中して読もうと思います。
また,読了後にはこのブログで内容紹介しますね。
夏の文庫フェアで思いがけない1冊を
この記事を読んでくださった皆さんも,夏の文庫フェアを利用して普段読まなそうな作品を選んでみてはいかがでしょうか?
思いがけないお気に入りの1冊が見つかるかもしれませんよ。
今年の夏は尋常じゃないくらい暑いですが,熱中症に注意して,涼しい自室やカフェで読書を楽しみましょう。
コメントを残す